2025年8月02日

はじめに
ピアスを開けた直後や、数週間経ってからでも、「炎症」「膿」「腫れ」「痛み」などのトラブルが起きることは珍しくありません。中には、ピアスホールが化膿し、ケロイドのような盛り上がりができてしまうケースもあります。
そのようなピアストラブルに対し、近年注目されているのが「シリコンリング治療」という方法です。ピアスの炎症や膿をやさしく改善し、ホールをふさがずに治療できる新しいアプローチです。
なぜピアスに炎症や膿が起きるのか?
ピアスホールは、身体にとって「異物が貫通している状態」。自然治癒の過程で滲出液(しんしゅつえき)や軽い炎症はよくあることです。しかし、以下のような要因が重なると、炎症が悪化し、膿やケロイドのような盛り上がりが生じることもあります。
• 金属アレルギー(特にニッケル)
• 安価で不適切なピアスの材質・形状
• 寝ている間の圧迫や摩擦
• 洗浄不足、または過剰な消毒
• 免疫力の低下や体質によるもの
一度悪化したピアスホールの炎症や膿は自然に治りにくく、放置するとケロイド状の瘢痕(はんこん)ができることもあります。
ピアスの膿・炎症に有効な「シリコンリング治療」とは?
「シリコンリング治療」とは、柔らかく医療用のシリコンチューブをピアスホールに装着し、患部の負担を減らしながら炎症や膿を改善していく治療法です。一般的なピアスとは異なり、装飾目的ではなく医療的効果を重視しています。
特徴と効果
♦炎症部分をやさしく固定
シリコン素材が柔らかく、腫れたピアスホールにも負担が少ない。
♦膿・滲出液の排出をサポート
内部に溜まった膿や体液が排出されやすくなり、自然な治癒を促します。
♦通気性に優れ、湿気を防ぐ
金属製ピアスよりも通気性が良く、ジメジメした環境による悪化を防止。
♦金属アレルギーでも安心
医療用シリコンなので、金属アレルギーが原因の炎症にも適応可能。
症例写真
症例写真①

1カ月半前に他院にてピアス穴あけ。腫れたため軟膏外用+抗生剤内服するも症状が改善されないため当院を受診。発赤ありシリコンリング施術。
症例写真②

表面には症状がないものの、裏側のキャッチが埋まってしまっている状態。局麻下にピアスのキャッチを摘出し、シリコンリング施術。
治療の流れ
1. 診察・評価
ピアスホールの炎症・膿の状態を医師が確認します。必要に応じて細菌検査も。
2. シリコンリングの装着
患部に合わせてシリコンチューブを挿入。局所麻酔により、処置の痛みはほとんどありません。(処置時間:約15分)。
3. 自宅でのセルフケア
朝晩1日2回、やさしく患部を洗浄。その後、塗り薬をチューブに塗布し、回転させて薬を中まで浸透させます。
4. 経過観察と治療完了
約4週間後、膿や炎症が治まり、シリコンチューブに痛みなく触れるようであれば治療終了です。ご自身でチューブを切り、セカンドピアスに交換可能です。
※症状によっては1週間後の診察を行う場合もあります。
注意点
• ピアスホールは触りすぎないこと
• 過度な消毒はNG。石けん泡洗浄が基本
• 痛み・腫れ・膿が悪化する前に、医療機関を受診すること
特に、炎症を繰り返す方やケロイドができやすい体質の方は、早期治療が重要です。
まとめ|ピアスの炎症や膿、ケロイドは早めの対処がカギ
ピアスによる炎症や膿、ケロイドのような腫れは、自然に治ることもありますが、悪化するとピアスホールが塞がる・変形する・再発するといったリスクがあります。
武蔵浦和はるの形成外科スキンクリニックでは、ピアスホールをふさがずに治療できる「シリコンリング治療」を行っています。
• ピアスホールが化膿してしまった
• 腫れが続いている
• 膿が出る
• ケロイドのような盛り上がりがある
このような症状でお困りの方は、ぜひお早めにご相談ください。
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