2025年8月29日

キズパワーパッド(ハイドロコロイド絆創膏)は「傷を早くきれいに治したい」と人気のある製品です。しかし、使い方を間違えると感染が悪化したり、かえって治りを遅くしてしまう危険性があります。この記事では、キズパワーパッドの特徴と正しい使い方、そして注意点を医師の視点からわかりやすく解説します💡
キズパワーパッドとは?
キズパワーパッドはジョンソン・エンド・ジョンソン社が販売している救急絆創膏で、ハイドロコロイド素材によって傷口を湿潤環境に保ち、自然治癒力を高める「モイストヒーリング(湿潤療法)」を行うのが特徴です🌿
【期待できる効果】
・従来の方法よりも治癒が早くなることがある
・かさぶたができにくく、傷跡が目立ちにくくなる
・乾燥による刺激を防ぐことで痛みを和らげる
使用できる傷と使用できない傷
キズパワーパットは万能ではなく、使える傷と使えない傷があります。
【使用できる傷😊】
・擦り傷や小さな切り傷
・ひっかき傷
・靴ずれ
・あかぎれ
・軽いやけど(I度、浅いII度)
・破れていない水ぶくれ
【使用できない傷😞】
・膿が出ている、赤く腫れて熱をもっているなど化膿している傷
・深い切り傷や大きな創部(縫合が必要なもの)
・刺し傷や咬み傷(動物や人)
・受傷から時間が経ち、汚染されている傷
・広範囲のやけどや深いやけど(II度深層〜III度)
・皮膚が弱い方やアレルギー体質の方
・乳幼児(3歳未満)
キズパワーパッドの危険性とリスク
キズパワーパッドは便利な反面、間違った使い方をすると大きなリスクがあります。特に最も注意していただきたいのは「感染の悪化」です⚠️
✅感染が悪化する危険性
汚れや膿が残ったまま貼ってしまうと、細菌が密閉された環境で増えてしまいます。その結果、赤みや腫れが広がり、蜂窩織炎(皮膚の奥まで炎症が広がる病気)や敗血症など、命に関わる重症感染症へ進展することもあります。「赤みが広がる」「強い痛みが続く」などのサインが出たら、すぐに使用をやめて医療機関を受診してください🚑
✅治りが遅れるケース
深い傷や縫合が必要な傷、広範囲のやけどに使うと自然治癒が追いつかず、治りがかえって長引くことがあります。
✅かぶれ・皮膚トラブル
長期間貼りっぱなしにしたり、無理に剥がしたりすると、かぶれや皮膚のめくれを起こすことがあります。
正しい使い方と注意点
キズパワーパッドを安全に使うためには、いくつかのポイントを守ることが大切です。
・貼る前に流水でしっかり洗い、清潔にしてから完全に乾かす
・消毒液や軟膏は併用しない
・貼った後は自然にはがれるまで基本はそのままにしつつ、毎日観察する
・白くふくらむのは浸出液を吸収している正常な反応
・剥がす時は皮膚を傷めないようゆっくり剥がす
・数日経っても改善しない、もしくは悪化している場合は自己判断せず受診する
・感染兆候があるときは使用を中止
病院を受診するタイミング
怪我ややけどをしてキズパワーパッドを貼っていい傷かどうか迷ったら、自己判断せずに病院を受診しましょう。また、以下のような症状が出たら、すぐにキズパワーパッドの使用をやめて医療機関を受診してください。
・赤みが広がっている
・強い腫れや熱感がある
・膿や悪臭が出ている
・強い痛みが続く
・発熱や全身のだるさがある
まとめ
キズパワーパッドは「軽い傷専用の湿潤療法」に適した絆創膏であり、化膿した傷や深い傷に使うと感染が悪化し最悪の場合命に関わることもあります⚠️
✅正しく洗ってから貼る
✅日々観察する
✅異常があればすぐに使用をやめる
この3つを守ることで安全に使えます。
埼玉県さいたま市南区にある武蔵浦和はるの形成外科スキンクリニックでは、形成外科専門医が一人ひとりの傷の状態を診て、最適な処置や傷跡をできるだけ残さない治療を行っています。「この傷にキズパワーパッドを使っても大丈夫?」と迷った時は、どうぞお気軽にご相談ください。
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